漢方薬、煎じる際の心得

漢方薬は水から煎じて、それをその日のうちに飲みきります。その過程と用具にはポイントがいくつかあります。
手順を取り違えると有効成分を充分に抽出できません。本章では煎じ方の要点をお伝えしましょう。

特に煩雑なことはありませんが、普段に茶を入れたり料理に使う道具とは区別したものを用意してください。
漢方薬を煎じると臭いが移るのです。これを防ぐ手だてはありません。

煎じるための器として最も適しているのは、素焼きの土瓶があれば申し分無しです。素焼きのものが入手困難であれば普通の土瓶でも良いです。
耐熱ガラスでも代用は可能です。アルマイトの鍋とかやかんでも大丈夫でしょうが、これだと取り違えが起きるでしょう。
鉄瓶だけは避けてください。生薬の成分が鉄と化学変化を起こします。特にタンニンは鉄に反応します。

煎じるときの手順

○用意した容器に水を三カップ(600cc)、そこに、、、

一日分の漢方薬を入れます。

○弱火にしたガスレンジにふたをせずにかけます。

○約40分じっくりと煮詰めて、水が半分に減ったあたりで火を止めるのですが、吹きこぼれの無いように注意を。
 15分ほどで水が半減するようでは火勢が強すぎます。これでは生薬の有効成分が充分に抽出できません。
 逆も駄目なのです。40分以上長く火にかけると煎じ出されていた有効成分が生薬に再吸収されてしまいます。
 40分というのはその辺りの目安と心得てください。火を止めたら茶漉しを使って滓を取り去ってください。
 滓をそのままにしておくと有効成分が、煮すぎた場合と同様に再吸収されてしまうのです。

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