体を巡る三つの流れ「気」「血」「水」
漢方薬の選択は、治療が必要な人の体質・体力・抵抗力・病状進行を見極めた上で行われるのです。
それらを総合的に判断したものが「証」と呼ばれているもので、この決定は漢方医学の専門家に委ねられます。
その証には本章で伝える「気・血・水」の他に「陰証と陽証」「虚証と実証」の三種類があります。
「気・血・水」とは漢方医学が捉えた人体を巡っている三つの流れを示したものです。
この流れの状態によって生理機能の正常と異常が現れるとされています。病状の進行具合を表現する言葉として「病邪侵攻」があります。
「気・血・水」の証が担っているのは、どの流れが滞っているために「病邪侵攻」を受けているのかに焦点を定めます。
○気 気の流れとは神経や精神の機能を全身に巡らせています。そして気の流れが滞ると神経や精神に障害が出ます。
気が上昇一方であれば、ノボセ感となって症状に表れます。それを正常に戻すのが順気剤の働きです。
○血 これはホルモン分泌と血流を指しています。これらの循環が、、、
損なわれた状態を「悪血」と言います。
この改善に用いられるのが「駆悪血剤」と呼ばれるものです。
○水 体液を指しています。体液が体の一部分に偏った状態が水分の代謝不全を引き起します。これを「水毒」と呼んでいます。
この不調を改善するには利尿剤の出番となります。
ただし、気・血・水はそれぞれ独立して機能を分担しているのではありません。従って症状も複合的な関連によるものとされています。
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